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修繕積立金の値上げについて (管理組合トレンド)

(2018年2月28日)
Q.数年後には大規模修繕の時期となりますが、修繕積立金の積立額(残額)が少なく、管理会社からは、元来、当マンションの修繕積立金は安すぎるとの指摘があります。そうであれば必要な値上げをしなくてはなりませんが、このご時世の中、反対の声が上がる事は目に見えています。名案はないでしょうか?

A.自分のマンションに合った資金計画を立て、段階的に値上げする案をいくつか用意し、その中に積立金の値上げだけでなく、一時金を徴収する案を入れ、選択肢にすると良いでしょう。また、組合員に充分な理解を頂くことが重要であることから、総会のみの議論で決めるのでは無く、事前に説明会を開く等として、周知と意見聴取をしておく事が必要と考えられます。

 

修繕積立金値上げの流れとポイント 

ご質問のマンションが1995年以降のマンションであれば、購入時に長期修繕計画案と将来の修繕積立金の値上げ案を提示されているはずです。しかし、購入時は大量の書類の山に紛れ、そのような書類があったということも、認識されていないのが実情だと思います。現在でも、ほとんどの販売時の長期修繕計画案は、段階的に月額修繕積立金の値上げをしたり、大規模修繕時に一時金を徴収する内容になっているはずです。

しかし、販売時の長期修繕計画案は、マンション販売会社により、精度にばらつきがあり、修繕積立金は将来の修繕に対する備えですので、国土交通省の標準様式に沿った長期修繕計画の作成をお勧めします。

長期修繕計画案を持っているマンションも持っていないマンションも、実態に沿って適切な長期修繕計画を策定し、それに基づいて積立金額を決める事が肝要になるのですが、国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」では、一般的な額として、例えば、築20年のファミリータイプの10階建て程度のマンションであれば、専有面積1㎡あたり200円は必要であるとしています。

ここから、積立金の見直しに関わる組合員の合意形成へ向けての準備になります。まず、上記の長期修繕計画を示して、自分のマンションに合った資金計画を立てます。 ご相談の内容から、現行の額では直近の大規模修繕で資金不足となりますので、適性額への修繕積立金への変更が急務です。 実際には、段階的に値上げをする案をいくつか用意して選択できるようにすることが重要です。また選択肢の中には、積立金の値上げではなく、一時金を徴収するという案を入れておくのも良いでしょう。多額の一時金を全員から集める事の困難さの認識が得られるかも知れません。

このような資料の準備をし、理事会で変更の素案を一つに絞った上で、総会の議案に載せるわけですが、充分の理解をいただくことが重要であることから、総会のみの議論で決めるのではなく、事前に説明会を開く等して、周知と意見聴取しておく事が必要と考えられます。

鹿島出版会『そこが知りたい マンション大規模修繕Q&A』より引用

 

投稿者:マンプロ編集長 (48)
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