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災害時、エレベーターはどうなる? (管理組合トレンド)

(2018年2月15日)

徹底検証!エレベーターの安全性

エレベーターは幾重もの安全装置が組み込まれており、基本的には安全性の高い乗物です。100年以上にわたり乗用エレベーターにおける死亡事故はゼロでした。しかし、2006年に港区で発生した挟まれ死亡事故を受けて、扉が閉まっていない状態で作動するブレーキの追加、そしてエレベーターかご内への閉じ込め防止の観点から、停電時と地震時の最寄階着床開扉装置が追加されました。この、地震時の最寄階着床開扉装置については、本震であるS波を感知して作動するタイプと、初期微動であるP波を感知して作動するタイプがあります。前者のS波が到来してから作動するのでは手遅れとなるおそれもあります。また、2002年の建築基準法の一部改正より、エレベーター扉の遮煙性能に関する規定が設けられたことから、これ以前のエレベーターの場合、この部分が現行基準に適合しないこととなります。自分のマンションのエレベーターにはどの安全装置が装着されているのかいないのかを知った上で、必要な対策を検討することが大切です。

 

安全装置がついていても残る閉じ込めのリスク

エレベーター故障は「脱レール」「ワイヤー絡まり」「電気ケーブル断線」「制御機械破損」等様々な原因によって発生します。この際、エレベーターが階と階の間で停止し、中に住人が閉じ込められてしまう事があります。

地震とエレベーター

エレベーターは地震に対して特に弱い設備です。2005年の千葉県北西部地震ではエレベーター停止が6万4千台・閉じ込めが78件、2011年の東日本大震災では都内で84件の閉じ込めが発生したそうです。今後、首都直下型の大地震が直撃した場合、沢山の閉じ込め事故が発生する可能性があります。首都直下型地震では最大約1万7千人、南海トラフ地震では最大約2万3千人が閉じ込められるという予測値も出ています。また、首都直下型地震の場合、一度に多数の閉じ込め事故が発生し、救助に多大な時間がかかってしまうことが想定されています。専門家自身が被災するケースや、病院や災害対策本部などの復旧が優先され、長時間閉じ込められた人が限界状態に陥る可能性もあります。

エレベーター救出訓練

エレベーター閉じ込め救出訓練時の段取り

こうした災害時に備えて行なわれているのが、一部の独立系保守会社が実践している「緊急時エレベーター閉じ込め救出訓練」です。専門家の指導の下、住民参加で行なわれるエレベーター救出訓練は、閉じ込め事故が起き外部から救出が来ない際に自分たちで閉じ込められている人を救出するノウハウを学べます。訓練を体験することで、住民相互のコミュニケーションが活発になり、災害に強いマンションへと意識を高めるきっかけにもつながっています。

 

 

「情報誌マンプロ」に掲載中!救出訓練体験レポート

今回ご紹介した「緊急時エレベーター閉じ込め救出訓練」を、マンプロ編集部にて実際に体験してみました。体験レポートは「情報誌マンプロ」に掲載しております。「情報誌マンプロ」には管理組合の皆様に役立つ情報・事例などが載っており、「理事会会員」(入会金・年会費無料)になっていただいた方にお届けしております。ご覧になりたい方はぜひ会員申込(入会金・年会費無料)の上、事務局までお気軽にお問い合わせ下さい。

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投稿者:マンプロ編集長 (48)
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